共用試験とは、歯学部歯学科で4年生の終盤に行われる全国共通の試験で、5年生から始まる臨床実習に必要な知識・技能・態度が備わっているかを確認するために全てのに歯学生が受験するもの。知識の理解度をコンピュータで評価するCBTと、基本的診療技能・態度について実技試験で評価するOSCEで構成されています。
共用試験に合格しなければ5年生への進級・臨床実習への参加が認められないため、とても大切な試験です。不合格者には再試験がありますが、一発合格するに越したことはありません。追試でも合格できなかった場合には臨床実習能力なしと判断され、その年に必要な単位を全て取っていても4年生に留年となります。
共用試験対策として覚えることは卒業試験や国家試験の際にも必要になる知識で、決して無駄にはなりません。この機会に4年生までに習った範囲をしっかりと復習しましょう。
CBTでは1ブロック60分を6ブロック、合計320問を解きます。そのうち、240問がプール問題から出題される採点対象問題。残りの80問は新規に作成された試行問題で採点対象にはならず、良質かつ適正な問題のみ次回以降のプール問題となります。どの問題が採点対象であるかは受験生にはわかりません。
CBTの範囲は4年生の終わりまでに勉強してきた全てです。ですが、CBTの勉強を始める時点で、生理学や生化学などの基礎系の分野の知識に自信がある!と胸を張って言える人がどれだけいるでしょうか。忘れている箇所が多い場合は、復習にかなりの時間を費やす覚悟が必要です。また、普段の授業についていけていない学生や苦手科目がある学生も要注意です。ぎくり、とした人は、一刻も早く勉強を始めましょう。
具体的な勉強法ですが、まずは解剖学、病理学、免疫学など基礎系の科目を完璧にしましょう。暗記量の多い基礎系科目は、問題を繰り返し解くことで知識が蓄積されます。さらに、多くの問題が出される小児歯科、口腔外科、歯科放射線学、病理学も時間をかけて確認しましょう。暗記量がそれほど多くない臨床系の科目は、どんな聞かれ方をしても確実に問題に答えられることを目指しましょう。また、多くの画像問題が出るので、頻出画像や疾患をしっかりと把握しておきましょう。
共用試験は4年生の後期試験と同時期に行われるため、二つの試験勉強を同時進行しなければいけません。どちらもおろそかにすると即留年につながるものなので、直前の対策ではなく、計画的な勉強が求められます。
ただ、どんなに一生懸命勉強しても、苦手な個所があまりに多いと対策が追いつきません。あくまでも普段の授業を理解していくことが大切です。通常の授業がある程度理解できていれば、CBTの勉強もスムーズに進みます。特に、口腔病理学と口腔外科学はとても大切なので、リアルタイムで科目を履修している時に可能な限り理解を深めましょう。
ウェルズ家庭教師センターでは、生徒が少しでも良い点数でCBTを突破できるよう、歯学部をはじめとする医療系学部出身のプロの家庭教師と共用試験の傾向を知り尽くした教育相談スタッフがタッグを組み、生徒一人ひとりを全力でサポートします。家庭教師と一緒に勉強を進めることで苦手分野が克服できるだけではなく、精神的にも励みにもなり、知識が頭にも入りやすくなります。
後悔する前に、プロの家庭教師の指導を是非体験してみてください。
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